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歯の病気は人からうつる細菌の感染症です

 歯の表面に付着した白い汚れは歯垢(プラーク)と呼ばれ、歯の表面にバイオフィルムと呼ばれる細菌の住みかを形成します。この中には虫歯の原因菌のミュータンス菌や、歯周病の原因菌のスピロヘータが多く観察されます。

 これを精密な顕微鏡で観察すると様々な細菌の活動を観察することができます。これらの菌を多く保有していると①虫歯②歯周病③全身疾患(心臓病、糖尿病、誤嚥性肺炎、早産など)への関与。のリスクが高まります。口の中の菌全てがこれらに関与しているわけではありませんが、症状の悪化にともないこれらに関連する菌が増加していきます。

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 虫歯の原因菌の一つミュータンス菌が歯に付くと

コロニーを形成します。そして食べ物を食べると糖分を分解して酸をつくるのです。この酸によって歯を溶かすのです。最終的に歯の神経に菌が到達すると激烈な痛みが出ます。そのため、菌の数と唾液の質を知ることは、虫歯予防に欠くことができません。

 プラークを放置するとその菌が産生する毒素によって歯周組織(歯肉、歯根膜、骨)が複合的に破壊されますさらに放置すると歯を支えている骨が歯と完全に分離し浮遊した状態になります。激しい歯の動揺と、口臭を伴います。もちろん口の中では大変多くの菌が増殖しています。

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 歯周病は局所の問題だけではありません。

原因の菌は全身を巡り、様々な影響を与えます。

 虫歯や歯周病で歯を失うと、噛むことができなくなります。

これにより認知症を進行させる事も言われています。

歯は食事をする事だけではなく、口腔環境が悪くなる事で

全身疾患を悪化させる要因になっているのです。

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