診療項目は各種ご用意しておりますが、それぞれの項目はすべて関わりをもっています。その関わりの重要性を提示し、長期に安定した口腔内をプロデュースしたいと考えております。
その先にある美しい笑顔と、噛める喜びが、食事から健康につながり、人が生きる喜びへと広がります。
口腔の環境改善から、豊かな生活を患者さんと一緒に創造できる事が我々のやりがいです。
歯の表面に付着した白い汚れは歯垢(プラーク)と呼ばれ、歯の表面にバイオフィルムと呼ばれる細菌の住みかを形成します。
この中には虫歯の原因菌のミュータンス菌や、歯周病の原因菌のスピロヘータが多く観察されます。
これを精密な顕微鏡で観察すると様々な細菌の活動を観察することができます。
これらの菌を多く保有していると①虫歯②歯周病③全身疾患(心臓病、糖尿病、誤嚥性肺炎、早産など)への関与のリスクが高まります。
口の中の菌全てがこれらに関与しているわけではありませんが、症状の悪化にともないこれらに関連する菌が増加していきます。
虫歯は病気です、先進国ではまれな病気とさえ言われている現在、まだまだ日本では多くの虫歯病が蔓延しています。
虫歯病は防ぐことができる病気です。それを可能にするのは、しっかりとした初期検査とそれをもとにした正しい知識の習得です。
当院では虫歯を虫歯病と捉え、その病気を治す治療方針を立て、最小限(削る量)で最大限(二次う蝕の予防)の結果を出すための治療を行っております。
どうして歯が溶けるの?
虫歯の原因菌の一つミュータンス菌が歯に付くとコロニーを形成します。糖分を分解して酸を作り出し、この酸によって歯を溶かすのです。
最終的に歯の神経に菌が到達すると激烈な痛みが出ます。
そのため、菌の数と唾液の質を知ることは、虫歯予防に欠くことができません。
歯周病は歯と歯ぐきの間に溜まったプラーク中の細菌が原因で進行します。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、細菌の増殖も加速し、歯肉を腫らし骨を溶かしていきます。その結果歯が抜けていく病気です。
当院では歯周病を一本の歯だけで考えるのではなく、口腔全体の改善を前提に、最大限歯を抜かない治療を選択し、保存するための技術を提供いたします。ただし、その歯が患者さんの全身の健康を害する場合は、しっかりと説明した上で抜歯をお薦め致します。